経営コンサルタントの国家資格”中小企業診断士”の情報が満載です。 中小企業診断士の広場

中小企業診断士の広場

目指せ! 中小企業診断士

苦手科目を克服しての合格者座談会

取材・文:日下 正浩(中小企業診断士)渡邉 奈月(中小企業診断士)

【第1回】私の1次試験苦手科目とその克服法

2018年7月10日(取材日:2018年6月2日)

非常に幅広い分野から出題される診断士1次試験。おそらく誰しもに、苦手とする科目が1つはあるのではないでしょうか。
本企画では、そうした苦手科目を克服して1次試験合格を果たされた4名の方々にお集まりいただきました。第1回は、「苦手科目克服のために行ったこと」を伺いました。

私の受験歴と苦手科目

司会:苦手科目を克服して診断士1次試験に合格された皆さんにお集まりいただきました。まずは、皆さんのご経歴や受験回数、苦手だった科目を教えてください。

左から木村祐介氏、内田喬也氏、木村敏子氏、小澤徹郎氏
左から木村祐介氏、内田喬也氏、木村敏子氏、小澤徹郎氏

木村(敏):木村敏子です。官公庁で非常勤職員として働いています。2次試験合格まで毎年、1次試験を受けていましたので、計5回受験し、2回合格しました。苦手科目は経営法務でした。法律用語が苦手なうえ、試験のボリュゥムに圧倒され、初年度は6月まで放置してしまいました。

内田:内田喬也です。シール・ラベルの製造企業で営業をしています。1次試験は4回受験し、4回目でようやく全科目に合格することができました。苦手科目は経営情報システムでした。2年目の試験が難しく、40点と撃沈した結果、自身の勉強法がわからなくなり、4回受験することになってしまいました。

小澤:小澤徹郎です。自動車整備機器メーカーで営業をしています。1次試験は3回受験し、2回合格しました。苦手科目は財務・会計でした。財務・会計の基礎知識がまったくないところからのスタートで、何をすればよいかがわからずに早々に諦めてしまい、1年目は36点という散々な結果でした。

木村(祐):木村祐介です。情報通信企業で経理をしています。1次試験は2回目で合格できました。苦手科目は経済学・経済政策でした。グラフや理論の意味が理解できず、「ビールと焼き鳥の効用」などと言われてもピンとこなくて…(笑)。初年度は30点ほどしか取れませんでした。

司会:皆さん、苦手科目を抱えて苦労をされた末に、1次試験に合格されたのですね。

苦手科目克服のために行ったこと

司会:では、皆さんが苦手科目克服のために行った対策を教えてください。

木村(敏):予備校の講師から、「経営法務は、勉強する分野を絞らないと一生受からないぞ」と言われたため、すべてを覚えることは諦めて、会社法と知財法に絞りました。重要論点のみをまとめた問題集を繰り返し解きながら、一つひとつ確実に覚えていった結果、基礎的な内容の勉強のみで合格することができ、自分でも驚きました。

内田:私は、用語同士のつながりを理解できるように自分で図表を作成し、まとめノートを作りました。図表を使って一覧にすることで、用語が覚えやすくなりました。いま思えば、経営情報システムに対する苦手意識が強かったため、真剣に向き合うことを避けていたことが問題だったように思います。

小澤:初年度は、財務・会計に丸暗記で対応しようとして失敗しました。基礎理論の根本を理解できていないと感じたため、問題を間違えたときの考え方や計算プロセスをノートに書き留め、それを読み返しながら対策を練り、新しい問題で試すことを繰り返し行いました。その結果、次第に勘どころをつかめてきて、最後には大の得意科目になりました。

間違えた問題をノートにまとめ、勘どころをつかんだ(小澤氏)
間違えた問題をノートにまとめ、勘どころをつかんだ(小澤氏)

木村(祐):1年目は、経済学・経済政策のグラフが苦手で...。日常生活で使わないものですから、まったくイメージができませんでした。そこで、自分の中にイメージができるまで徹底的に問題を解き続けました。すると最終的に、経済学・経済政策のグラフはイコールパズルだということがわかり、2年目は90点以上を獲得できました。

司会:皆さん、自分なりの工夫で苦手科目を克服されたのですね。

第1回を終えて

皆さん、自身に合う勉強法が見つかったら、反復的にその方法を試験直前まで繰り返されていました。文中にはありませんが、試験直前期になってから、新しい参考書や問題集に取り組むべきではないという点も意見が一致していました。次回は暗記科目・非暗記科目別に、苦手科目克服のためのより具体的な方法を議論していきます。

(つづく)

【受験生へのお役立ち情報】

【関連情報】